2010329日長野県諏訪湖畔RAKO華乃井ホテルにて、すわ地域おこし塾の最終報告会と修了式を行いました。

 

当日は諏訪市長ほか、諏訪地域の行政・経済団体から来賓をお招きし、本講座受講生が作り上げた地域振興プランを披露しました。提起された地域振興プランの概要は以下の通りです。

 

すわ地域おこし塾が3つの地域振興プランを作成

 

地域振興プランは

街中のにぎわい

観光振興

製造業の高度化

の三つのテーマに分かれています。

 

街中の賑わい創出

 

 このテーマを検討してきたグループでは、地域の顔であるJR上諏訪駅周辺の賑わい創出について検討しました。実地調査や周辺住民にアンケート調査を行い、様々な角度から現状の問題点を探ってきました。

そしてそのコアになるものとして、多くの人が気軽に立ち寄れる「諏訪オープンカフェ」を提案しました。

 オープンカフェでは4つの機能(図1)を担うことが期待されています。

諏訪オープンカフェの機能.jpg

これらの目的を達成するため、グループでは次のようなアクションをおこしました。

 

・地場産物・お土産(地元の酒・味噌・寒天・氷餅など)・店舗で出す試作品や宣伝のための試食販売コーナーを設置。

・地元の食材を使ったおすすめレシピを地域のお母さん達から募集

・地域住民とコラボレーションする中で、新しい産品創造を目指す

 

 この提案については、今後、詳細なビジネスプランの作成を行い、実現に向けてさらに検討を進める予定となっています。

 

 

観光振興

 

 観光をテーマに検討してきたグループでは、当地域のSWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)を行い、活性化に向けた指針(図2)を作成しました。

 

2 観光の活性化に向けた指針

 

1.ネタは小さくても辛抱強く継続することで、観光・コミュニテイへの
  インパクトが強まる。

2.色々な観光客・住民のニーズに個別対応できるよう、コンピューター
  管理を導入。

3.6市町村を含む諏訪圏を横断的に連携をする。

4.運営費は受益者負担を原則として、公益性感覚の濃度を高める。

5.第2次産業の軟化に伴い、サービス経済化の方向へ舵をとる。

6.観光開発は常に地域コミュニテイの発展も考慮することにした。

7.合理的思考が強い地域であるので、文化・芸術面への道を開拓する。

 

 

 

製造業の高度化

 

 製造業の高度化をテーマに検討してきたグループでは、未来の地域産業を創造するプランについて提案しました。

 現状分析や地域のものづくり産業の歴史を振り返り、また、統計から工業事業者数や人口、高齢社会の進展度合いといった条件を予想しました。

その結果、医療、介護分野に関する産業振興を中心に住環境整備、魅力ある地方都市づくりを目指した「ウェルネス」すわモデルの提案を行いました。

 

その中で「少子高齢化」を解決するために、解決の方向性 3つの柱(図3)をあげました。

 

解決の方向性.jpg

 

今後は医療・介護に関する製造業振興を中心に住環境整備や、魅力ある都市づくりを行い、「クオリティ・オブ・ライフの追及」を核とする新たな魅力構築を目指します。

 

 最後に尾羽沢塾長は、「プランを実現するためには、今後NPOを立ち上げるなど地域での取り組みが必要」と述べ、今年度も引き続き当地域の人材育成に取り組んでいく考えを示しました。

 

すわ地域「おこし塾」から諏訪地域への提言

 

1.地域の顔である上諏訪駅の大改修

  ・橋上駅にして東西に改札を

  ・東西の回遊性を高める

  ・表示板、案内所機能の充実

  ・訪れた人が楽しめる駅、駅前に

  ・まるみつ、スワプラザのリノベーション

  ・駅前広場の機能・用途の検討

  ・観光客を意識した空間演出を

 

2.駅周辺ににぎわいを

  ・国道沿いや末広町などのシャッター街を、企画コンペ方式などによ
   り活性化

  ・新規事業者が参入しやすい制度設計(低家賃など)

  ・おこし塾塾生、NPOなどを中心とした街づくり構想

  ・コアとしてのオープンカフェの早期実現

  ・歩いてみたい街、訪れてみたい街、入ってみたい店を演出

 

3.観光都市「SUWA」の実現

  ・海外からも訪れてみたい街に

  ・戦略的なディスティネーション・ビルディング

  ・徒歩、自転車、公共交通機関で楽しめるネットワークの設計

  ・サイクリングロードの早期整備、トライアスロン大会の実現可能性
   検討

  ・地元観光業者、住民、行政が一体となって「おもてなしの方法論」
   を研究

  ・魅力ある遊歩道の官民一体となった整備

 

4.未来都市「SUWA」の実現

  ・ウェルネスすわ推進協議会の発足と産学官医工連携コーディネータ
   ーの育成

  ・東バル跡地の高度活用方策の早急な検討

  ・諏訪製造業のシーズ、現代の社会ニーズをマッチさせた新しいタイ
   プの産業クラスターの形成

  ・おこし塾製造業班のメンバーなど、若手実務者によるワーキンググ
   ループの発足

 

5.提言実現のために

  ・おこし塾の継続と人的ネットワークの拡大

  ・地域おこしを本務として活動するNPOの発足

  ・NPO職員人件費、運営費の確保

  ・産官学民の検討協議会の発足

  ・6市町村それぞれの発展計画の検討と6市町村間の連携・協力

 

 

最終報告会終了後、14名の受講生に対し、岡本義行政策創造研究科長から修了証書(「地域おこしマイスター」の称号)を授与しました。

 

受講生に修了証書を授与しました。.jpg   

 

受講生、TAと記念撮影.jpg

 

今回の催しをもって1年半の講座は終了を迎えましたが、今後はテレビ会議システムの利用や関係教職員が現地を訪問し、これらのプランを具現化するための支援を行うことになります。

 

 

 

 

 

 

 

すわ地域おこし塾もスタートから9カ月が経過し、徐々にゴールに向けた姿が見えてきたところです。
第1クール~第3クールまでの実施状況は下記の通りです。

第1クール実施状況

11/13      受講生オリエンテーション

11/20 第1回 「地域活性化とは何か :産業、文化、観光」  岡本 義行氏(法政大学大学院教授)

11/29 第2回 「諏訪の経済構造と資源」             富沢 木実氏(法政大学大学院客員教授)

12/11 第3回 「シリコンバレー型地域活性化」         小門 裕幸氏(法政大学教授)

12/18 第4回 「地域活性化と文化資源の活用」        増淵 敏之氏(法政大学大学院教授)

1/15    第5回 「地域形成の道筋」                佐々木 俊介氏(法政大学大学院客員教授)

1/22    第6回 「スイスと観光振興」         ロジェ ツビンデン氏(スイス観光局日本・アジア支局長)

1/29    第7回 「地域活性化と中小企業の役割」        坂本 光司氏(法政大学大学院教授)

2/19    諏訪市 「ふれあい広場」パーティー会場にて、教員・TA・受講生の意見交換会開催

2/26    第8回 信大セミナー「地域イノベーション・システムと大学の役割」 樋口 一清氏(信州大学教授)

3/5      第9回 塾生による意見発表会を実施 (テーマ: 私の考えるすわ地域の将来像)

 

塾生による意見発表会では次のようなテーマの発表が行われました。

1)   「私はすわが好き」 とだれもが言う地域を目指して
2)   LOHAS思考のラブ・エコノミー・ライフ
3)   観光や産業のネットワークを 「こころのネットワーク」 へ
4)   農業と観光を柱にした 「地産地消」 のサイクルを
5)   活性化の要件と検討プロセスの提案
6)   地域エリア、産業、地域活性化
7)   相互扶助のまち、健康長寿のまちの実現
8)   こんな 「すわ」 にしたい
9)   コミュニティユニット、クラスターの創出
10) 人材の集積地としての日本をリードするすわ地域 
11) 地域活性化のための要素
12) ものづくりと観光のバランスのとれた活性化を
13) 私の考えるすわ地域の現状と将来像
14) 老若男女問わずすみ続けていただける地域に
15) 世界から注目されるSUWA‐JAPANを目指して
16) 製糸から精密の次のコア企業育成のため、シリコンバレー型地域活性化
17) 幸せ叶う、ふれあいのまち
18) 諏訪湖を中心に6市町村を一つに
19) すわの資源を生かした幸せの追求
20) 訪れる人が楽しめる街づくりを
21) 市町村の枠を超えた人的交流、元気企業の発掘・育成
22) すわの街を元気にするには

(塾生による発表の様子)

 

第2クール

4月 講義 地域振興プランの作り方 担当:尾羽沢 信一(塾長)          4/19 , 4/23

5月 ワークショップ           担当:白蓋 由喜(法政大学客員研究員)  5/14 , 5/28 , 6/11

 

第2クールでは、まず、塾長の尾羽沢が地域振興プランの作り方について講義をし、塾生の希望を聞いて、3つのグループを作りました。

1) 観光ネットワーク班
2) 街中にぎわい班
3) 製造業高度化班


( 「地域振興プランの作り方」 から)

これらのグループに分かれてワークショップを行い、各分野におけるすわ地域振興の方向性をまとめました。

(塾生によるグループ発表から)

 

第3クール

 そして、6月18日より 「すわおこし塾」 は第3クールに入りました。
第3クールは法政大学大学院政策創造研究科教授陣によるオムニバス形式の講義を中心に進めました。

6/18 「まちづくりにおける行政の役割と行政への参加」 武藤 博己(法政大学大学院 教授)

6/25 「人口減少下の経済・社会・地域」          小峰 隆夫(法政大学大学院 教授)

7/2    「諏訪 地域おこし」                  黒川 和美(法政大学大学院 教授)

7/9    「観光創造論」                     黒田 英一(法政大学大学院 教授)

7/16 「都市景観からまちづくりを考える」          恩田 重直(法政大学大学院 専任講師)

7/23 「人材育成と地域活性化」               北原 正敏(法政大学大学院 教授)

8/6    塾生と教員の意見交換会

(第3クール講義とグループディスカッション)

 

(恩田講師撮影による諏訪の町並み)

 

今後の予定は以下の通りです。

第4クール

9月~10月 地域文化資源を活用したまちおこしについて

        講師 増淵 敏之(法政大学大学院教授)
            尾羽沢 信一(すわ地域おこし塾長)

第5クール

11月~12月 信州大学による地域おこしセミナー

第6クール

1月~3月  地域振興プランの作成とすわ地域首長への提案

次年度以降

        具体的な事業の着手へ 

 

 1月12日~13日まで横浜市みなとみらいのパシフィコ横浜で開催された「大学教育改革プログラム合同フォーラム」に、政策創造研究科が平成20年度文部科学省「専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム」の採択を受けました「地力・知力アップ人材育成講座(諏訪地域「おこし塾」)」が、ポスターセッションに参加いたしました。

「大学教育改革プログラム合同フォーラム」は、国公私立大学を通じた大学教育改革を積極的に支援する各プログラムに選定された取組が一堂に会し、積極的な意見交換や議論を交わすことにより、その取組の教育的財産の共有を図ることが目的とされています。フォーラムは、「基調講演」、「パネルディスカッション」、「各プログラム別の分科会」及び選定された取組を紹介する「ポスターセッション」から構成されます。

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会場には大学関係者をはじめとする多くの方が参加され、当日はお天気にも恵まれたこともあり、みなとみらいの20090113-2.jpg素晴らしい景色のもと、活発な意見交換・情報交換の場となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠隔講義システムを利用して

11月27日の第2回講義では、東京・市ヶ谷キャンパスからの遠隔双方向中継での授業が行われました。講師は法政大学大学院政策科学研究科客員教授 富沢木実先生。現地でのグループディスカッション・ファシリテーター081127-3.jpgを塾長の尾羽沢、TAの清水、藤森が務めました。

講義は、諏訪地域の客観的データを、地理的特徴、人口、就業構造、製造業の動向、第3次産業、観光の動向、安全・居住環境・医療などの社会指標などから分析し、諏訪地域の課題を提示する内容でした。

講義を受けて、受講生が3つのチームに分かれ、すわ地域の街づくりの方向性、観光振興の方向性、製造業の振興策について討議しました。

「スローライフ」「エコタウン」「町中案内人」「観光資源のパッケージ化、ネットワーク化」「製造業のネットワーク化」など、今後の方向性を示唆するようなキーワードが受講生から次々に出て、富沢教授から示されたテーマである「すわ地域の強みを生かし弱みを克服する方向」が少しずつ見え始めました。

また、統計データだけでは分からない現地の事業については、受講生のほうから講師に解説するシーンもあり、市ヶ谷と諏訪がまさにライブで結ばれた2時間半でした。  

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すわ地域「おこし塾」開講しました!

平成20年度文部科学省「専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム」選定プログラム 諏訪地域「地力・知力アップ人材育成講座」(すわ地域「おこし塾」)が11月20日(木)に諏訪商工会議所内施設にて開講しました。

 

本講座の受講生は31名で当初募集定員を大きく超過してのスタートとなりました。

受講生のご職業は商工会議所職員、地元金融機関職員、観光事業従事者、NPO法人職員と多彩な顔ぶれであり、年齢層も20代から60代まで幅広い方々となっています。受講生に相通じるものは「すわ地域をより魅力的なまち」にしていくという思いです。会場はそんな皆さんの熱気に溢れていました。

 

 記念すべき初回授業の講師は法政大学大学院政策創造研究科 岡本義行教授が務めました。テーマは「地域の活性化とは何か。」― 地域の活性化のポイントは地域住民の居住地域に対する意識を高めること、そして住民間のネットワークづくり、地域活性に寄与する諸活動への協力体制づくりを構築することの重要性を説いた講義でした。講義後には、受講生が7グループに分かれ、「地域の活性化について」ディスカッションを行いました。受講生の皆さんには大変熱心にディスカッションに参加して頂きました。

 

グループ発表では次のような鋭い問題提起がなされました。

1)すわ地域には自然や製造業など様々な資源があるが、これまでそれらの資源にあぐらをかいて必死に地域づくりを考えてこなかったのではないか。恵まれた諸資源をネットワーク化し、まとめていく人材が必要。

2)7年に1回の御柱の機会をとらえて、海外の人を呼び込む工夫が必要

3)地域の食に目を向けるなどして、地域が一つになることが必要

4)住民の気質をよく知り、それを変えていくことを考える必要がある

5)霧ヶ峰高原牛乳のようにもっと地域資源としてPRすべきものがあるはず

6)すわ地域を訪れてくれた人に心をこめたもてなしをしていくことが大切

7)地域活性化のための全体のデザインが必要 

等です。

21時の授業終了後、受講生の間で事業の話が持ち上がり、早速の成果に今後の本講座の展開が楽しみであります。

 

次回授業は11月27日(木)、テーマは「諏訪経済の構造と資源」です。講義は遠隔講義システムで東京市ヶ谷キャンパスから配信します。

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法政大学大学院政策創造研究科岡本義行教授による講義 。テーマは「地域の活性化とは何か。」

 

 

 

 

 

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会場は満席で、講義後のディスカッション・グループ発表では「地域活性化」に関する数々の問題提起がありました。今後の展開が楽しみであります。

 

2008年10月10日長野県諏訪湖畔RAKO華乃井ホテルにて、平成20年度文部科学省「専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラ ム」選定プログラム 諏訪地域「地力・知力アップ人材育成講座」の開講記念式典と特別記念講演が行われました。本プログラムは法政大学大学院政策創造研究 科、信州大学経済・社会政策科学研究科、諏訪商工会議所の3機関が連携して実施していきます。

本プログラムは法政大学大学院政策創造研究科、信州大学経済・社会政策科学研究科、諏訪商工会議所の3機関が連携して実施していきます。開講記念式 典には各機関の代表者が出席し、本プログラムに取り組むにあたっての挨拶がありました。本プログラム申請大学である法政大学からは増田壽男総長が出席し、 法政大学が近年地域振興のお手伝いを各地で行っていることを紹介し、今回の取り組みが諏訪地域をより魅力的な地域となるような力になれば幸いである旨の挨 拶を述べました。続いて、本プログラムを3機関が連携して推進していくことを記した協定書に各機関の代表者が調印しました。特別講演の部では、清成忠男法 政大学学事顧問と内閣官房地域活性化統合事務局次長の福山嗣朗氏がそれぞれ「地域ビジネスリーダーの育成」「地域活性化と人材育成」をテーマに講演しまし た。 本講座は諏訪地域の地域おこしに関心のある方を15名程度募集し、諏訪商工会議所内の施設にて11月13日のオリエンテーションを皮切りに1年半の期間で実施します。

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各機関のトップががっちりと握手

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(左から)信州大学、諏訪商工会議所、法政大学による調印の模様

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清成忠男法政大学学事顧問による講演

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内閣官房地域活性化総合事務局次長の福山嗣朗氏による講演

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