修了生の声

2020年度修了

石田 絢子 さん

東京都内の役所に勤務。2019年4月本研究科に入学。2021年3月修士課程修了。

引き続き、研究生として在籍中。

入学の動機

行政の施策が地域や社会全体に対してどのような影響を与えたのか、誰にとっても明確であるように、客観的に確認することが必要だと思っていました。たまたま仕事で、その手段の1つである統計や計量分析について学ぶ機会を得て、もっと勉強したいと思ったのが進学の動機です。その時お世話になった方に本研究科を紹介され、師事したい先生がいて、働きながら通いやすいカリキュラムであることから、入学を目指すこととしました。

研究テーマ

東京圏における若者の未婚問題について研究しています。未婚化は出生率減少の原因とも言われており、一人ひとりの人生だけでなく社会全体に影響を及ぼしています。結婚には、経済的な安定や出会いの機会が重要ですが、未婚率は地域によって異なり、経済的に豊かで若者も多い東京では未婚率が高いという状況があります。このため、就業や機会費用、ソーシャル・キャピタルなど様々な面から東京圏の未婚に関する地域の特徴を明らかにしようとしています。

今後について

修士論文を書き上げ、ようやく「研究」ということの門を叩いたという感覚です。まだまだ学び足りないことが多く、より一層、自分のテーマについて分析を深めていきたいと思いました。今後は、研究生として学ばせていただきながら、博士課程への進学を目指していきます。

メッセージ

コロナ禍で日常を過ごすことも大変な状況にある方が多いと思います。けれども、混乱した社会状況であるほど、論理的にエビデンスを持って物事を語ることが求められています。本研究科のような社会人大学院では、様々な背景を持つ方々と共に学ぶことができ、学術的知見のみならず、実務に直結する力も高めることができます。もし、大学院に進学できるという可能性が開けているのなら、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

2020年度修了

桑原 重雄 さん

メーカー勤務を経て、現在、IT企業でシステムエンジニアとして小売業を対象としたシステム開発に従事。

2019年4月より本研究科入学、2021年3月修士課程修了。現在、本研究科研究生として在籍中。

入学の動機

多くの小売企業のシステム開発に従事した経験から、日本の小売業は、世界的な小売業(米国、中国等)と比較した場合、色々な面で遅れているとの思いがありました。小売業を学術的な視点で研究することで、日本の小売業が将来的にどうあるべきか考察したいとの思いと、人生100年時代を迎えるにあたり、今後のキャリアを見据えたリカレント教育による学び直しの必要性を感じ、大学院へ入学しました。当研究科を選んだ理由は、社会経験・実績豊富な教授陣の存在でした。

研究テーマ

中小企業の経営戦略とイノベーションに関する研究をしています。具体的には、変革期を迎えた小売業おいて、生き残るために必要なイノベーションや、脱コモディティ化に関する研究です。今後、少子高齢化に伴う人口減少が続くと考えられ、地域活性化のためにも小売業の存続が重要となります。地域住民から支持されている中小小売業の研究を通して、中小小売業が存続するために必要な政策提言を行いたいと考えています。

今後について

今までの仕事を通して得られた、小売業に関する知見・知識と、大学院で学んだ研究手法、論文作成技術を活かし、今後も、中小小売業に限らず幅広い業種・業態の中小企業を対象に研究を継続したいと考えています。中小企業が生き残るために必要となる、経営戦略とイノベーションに関し、学術的に解明していきます。

メッセージ

人生100年時代を見据えて飛び込んだ大学院でしたが、研究を通して得られた探究心や、論理的・批判的思考力は、今後の人生を支える土台となると考えています。当研究科は、さまざまなバックグラウンドを持った20代から70代の学生が集まる研究科です。世代を越えた交流により、会社の仕事では得られない、多くの刺激を受けることもできました。何かを始めるのに、年齢が関係ないことも実感しています。一回りも二回りも成長することができる、当研究科の門を叩いてみてはいかがでしょうか。

在学生の声

修士課程2年(都市空間・まちづくりプログラム所属)

李 想 さん

中国広西チワン族自治区桂林市出身。少数民族のヤオ族。2018年に中国中南民族大学を卒業後、日本に留学。

2020年に本研究科に入学。

入学の動機

故郷地域資源によるまちづくりを促進する中、住民意識は軽視されている点に気づき、まちづくりにおいて住民参加の役割は何なのかを明らかにしたいと思いました。 本研究科の新たな政策形成の現場に触れ政策センスを養える目標は、故郷まちづくり発展に貢献したい私に必要な要素だと考えています。また、上山ゼミでは、学生の問題意識に応じて広く「まちづくり」をテーマに研究に取り組んでいらっしゃり、先生の下で自分の研究を進めたいと思い、志望いたしました。

研究テーマ

中国恭城ヤオ族自治県では、「恭城油茶」というヤオ族の特色ある地域資源によるまちづくりに取り組んでいますが、住民が単に政府に依存して、自発的な住民活動が少ないのが現状です。そのため、本研究では、日本における「宇治茶」との事例研究を通して、中国「恭城油茶」を活用した住民参加型まちづくりの実態を明らかにし、新たな住民参加型まちづくりモデルの構築を提言したいと思っています。

修士課程2年(企業経営革新プログラム所属)

岸 泰正 さん

大学卒業後、通信会社に入社。

以来、技術開発、営業、役員秘書、経営企画、総務、人事等の業務を経験し、現在、人材育成を担当。

2020年度に本学研究科に入学。

入学の動機

創業間もない通信会社に入社後、会社の発展とともに様々な業務に携わってきました。入社30年目から人材育成を担当していますが、その根幹は経営理念にあることを実感し、人が自らの意志で行動する、その原動力となる根源的な哲学を探求するようになりました。私の哲学探究に対し、第一線で活躍する多くの企業経営者と長期にわたる関係を持ち続け、理念経営の重要性とその奥深さに新鮮な知見を有する教員の指導を受けられることが、入学の決め手となりました。

研究テーマ

経営者が抱く哲学(形而上学的論理)の史的変遷をたどり、共通する不変の哲学を明らかにすると共に、その哲学の人の行動に及ぼす影響について研究しています。経営理念には、「こうあらねばならない」という強制感を伴う側面があります。正しいことであっても他人から言われると、そうしようと思わなくなるのが人間の心理です。一方、経営理念の根底にある哲学は、「こうありたい」と人に思わせ、理念行動に導く力を持っているのではないか、この解明に迫りたいと思っています。

博士後期課程2年

山原 一晃 さん

50歳で本学修士課程に入学。社会に出て30年の間に、会社経営、中央省庁勤務等を経て、

現在は旅行会社で地域交流事業に従事の傍ら、博士後期課程へ進学。

入学の動機

90年から旅行業に携わってきました。この間に「観光」をめぐる環境は大きく変化し、社会に求められる役割も、交通・宿泊等の代理店機能から、観光先進国を目指す日本における観光産業のハブとして、地域活性化に寄与する事へと移ってきました。このように高度化した役割や期待に応える為には、これまでの「勘・経験・度胸」に加えて、観光やまちづくり等の政策提言に必要な調査・研究ができる基礎力の養成が必要と考えました。

研究テーマ

修士論文「SDGsに貢献する観光の一考察」を執筆した背景には、日本政府が地方創生により観光による地域活性化を推進し、地域来訪者数増加施策による経済効果を強調する中、地域や環境にとって負の影響も発生している事に対しての対応が十分とは言えず、日本の観光業界においての具体的な取り組みも、未だ明らかになっていない事がありました。博士課程では、このテーマを更に進めて研究しております。