修了生の声

2016年度修了

勝田 千砂 さん

企業で人事として新入社員教育、人材開発教育、新卒・中途採用に従事。
また、キャリアカウンセラーとして社外でもボランティア活動を行っている。
「一人ひとりのニーズを見つめる」を自身の活動のモットーとしている。

入学の動機

 2013年にキャリアカウンセラーの資格を取り、社内にとどまらず社外でも学ぶ機会を得るようになりました。2年間、さまざまな勉強会に参加しましたが、広く浅い学びにとどまっていることに気が付きました。何か一つに絞って学びを深めたいと考えていた時に、たまたま参加した人事系の勉強会で石山先生のパラレルキャリアに関する講演を聞き、興味を持ったことがきっかけでした。政策創造研究科では学びたかったキャリアはもちろん、経済学、社会学、地域など複合的な観点で勉強できることも魅力でした。

研究テーマ

 地元・高知を元気にしたい、という強い思いがあったため、地方創生に関する研究をしたいと考えていました。雇用や地域に関する授業を中心に履修し、少しずつ具体的な研究テーマに近づいていきました。ゼミで先輩が研究の進捗を発表しているときに「組織社会化」というキーワードが出てきたことにより、点と点だった雇用と地域の学びが線になり、私の研究は加速していきました。修士論文のタイトルは「持続可能な地方移住のための組織社会化理論の地域応用 ~土佐山地域を事例とした”地域社会化”~」です。

今後について

 研究のおもしろさに目覚め、現在は研究生として引き続き深めるべき研究テーマを模索しています。修士での研究を通じて、地方は「働き方改革」をけん引していく可能性を秘めていると確信しました。地方からユニークな働き方が生まれ、都市部へと広がりを見せるような社会になったらおもしろいと思うので、それに寄与できるような研究をしていきたいです。

メッセージ

 政策創造研究科には、老若男女、さまざまなキャリアをお持ちの学生がいます。また、教授陣の研究分野も幅広く、同じ物事をキャリアの目線で見たり、経済学の目線で見たりして、その違いに刺激を受けながら学びを深めることができます。イノベーションは異質なものの融合によって起こると言われますが、政策創造研究科での学びはまさにイノベーションの可能性を秘めています。ゼミを選ぶことで「主軸」は決まります。あとは分野にとらわれずたくさんの本を読み、楽しみながら授業を受け、人の話にも耳を傾けつつ議論し、その結果を省察しながら自分の研究テーマを深めてください。

2011年度修了

菊池 桃子 さん

高校入学と同時に芸能活動をスタート。高校卒業後は、戸板女子短期大学に進学、芸能と学業を両立した。その後、結婚・出産を経て、現在は芸能活動をしつつ二人の子どもの子育て中。2009年に本研究科に入学。当初は4年履修の予定だったが、単位修得がスムーズに進んだことから3年履修に変更し、2012年3月修了。

入学の動機

 高校時代から芸能活動をしてきましたが、子どもを産んでから「母親の立場」としての仕事の依頼が増えてきました。次世代をよりよいものにしていくために母親が学ぶことは有益だと考えていたこと、私自身が情報を発信しやすい芸能という世界にいることから、自分の考えを体系的に理論構築して社会に伝えていく力を身に付けるために本研究科への入学を決めました。

研究テーマ

 国連「障害のある人の権利条約」の中で、障害児童と健常児童が一緒に学ぶインクルーシブ教育が取り上げられており、日本においては文部科学省で審議が進んでいます。私は現在の日本でインクルーシブ教育が行われたらどうなるのかについて研究を進めました。障害児童・健常児童の保護者にアンケートを実施、両者の考えの差異を検証するとともに、日本でインクルーシブ教育が進まない理由とその解決策について考察を行いました。

今後について

 修了後、大学院でTA(ティーチングアシスタント)を務めたり、学部で論文の書き方についてお話をしたりする機会を設けていただきました。芸能活動を通して発信していくとともに、これからの社会を担っていく人のために何かできればと考えています。

メッセージ

 芸能活動を始めた時、親との約束で「仕事を理由にして学校を休んではいけない」と言われ、それを守ってきました。しかし、それでも学業に100%集中できなかったという思いがあったのも事実です。自分でもこの歳になってやり残したことに再チャレンジするとは思っていませんでした。欧米を見れば大人になって学び直し、実務に活かしている人がたくさんいます。学びたくても諦めてしまっている人も多いとは思いますが、日本も次第に大人が積極的に勉強する時代になっています。「学びたい」という思いを持っている人は、ぜひ一歩前に踏み出してください。

在学生の声

修士課程2年(増淵研究室)

小室 なな さん

大学では、国際文化を専攻。2016年度に本研究科に入学。

入学の動機

 当時就職活動をしていましたが、まだ勉強したい気持ちがありました。卒業論文は、国際文化の視点から書いていましたが、大学の先生にアドバイスいただき、地域活性化や社会学など別の視点から書いてみることを進められ、大学院に進学することを決めました。

研究テーマ

 和太鼓の文化について研究しています。もともと太鼓は民族行事で使われていましたが、歴史が進むにつれて伝統芸能に用いられるようになりました。そして戦後には和太鼓をメインとした演奏グループが次々と誕生しました。和太鼓が今日では、日本の伝統文化として認識されていますが、芸能、音楽として独立したのは、戦後のことです。歌舞伎や能に比べ、非常に歴史は短いですが、なぜ、伝統芸能として認識されているのか疑問に思うことがあり、文化変容を考察するとともに伝統芸能としての位置づけ、伝統の変容を考察しています。

博士後期課程2年(上山研究室)

衣川 智久 さん

政策創造研究科修士課程修了 修士(政策学)
現在、自治体に勤務。都市計画や環境、福祉分野などの業務を歴任。

入学の動機

 私は、長らく自治体で実務に携わってきましたが、仕事において得た知識と経験を踏まえ、大学院で研究することにより体系化し新たな知見を得て、これからのまちづくりに役立てたいと考えて入学しました。

研究テーマ

 私の研究テーマは「まちづくりと協働」です。地方分権が進むなかで、自治体の果たす役割もこれまで以上に大きく変化しています。これからのまちづくりでは、自治体と住民が目標を共有し、自らの果たすべき役割と責務を自覚したなかで、相互の自主性を尊重し協力しながら、施策を進めていく協働の役割が増々、重要になっています。 現在は上山先生のご指導をいただきながら、まちづくりと協働についての研究を進めています。研究のフィールドは主として東京都の23区と多摩地域を対象にし、協働の実態と課題を探り、新たな知見を得るとともに、政策提言を行っていきたいと考えています。