修了生の声
2025年度修了
久我 和也 さん
新卒で電機メーカー系列のSIerに入社。現在は電機メーカーにて、政府・自治体向け事業領域における調達関連の契約・交渉業務に従事。法学、経営学に続いて政策学を学び、2026年3月、政策創造研究科修士課程修了。
入学の動機
勤務先の電機メーカーは、IT技術を活用したイノベーションの創出や社会課題の解決に取り組んでいます。私自身は、これまで仕事に関連して大学院で法学や経営学を学んできましたが、社会課題の解決を考える上では、テクノロジーやビジネスの視点だけでなく、制度や政策の視点についても体系的に学ぶ必要性を感じるようになりました。そこで大学院進学を決意し、充実したカリキュラムに加え、経済産業省などでの豊富な実務経験も持つ橋本教授のもとで学べることに魅力を感じ、政策創造研究科に入学しました。研究テーマ
コロナ禍以降のテレワーク普及を背景に、大都市圏から地方への「転職なき移住」につながる要因について研究しました。政府や自治体は地方創生の観点から様々な施策を進めていますが、テレワーク制度の普及だけでは転職なき移住は進まないのではないかという問題意識を持っていたことから、自治体と共同でアンケート調査を実施し、分析・考察を行いました。この研究を通じて、移住を通じた地方活性化施策を検討する上での新たな視点を得ることができたと考えています。今後について
現在は、政府・自治体向けの商品・サービス提供に関する調達関連の契約・交渉業務に携わっていることから、政策創造研究科で培った知見を活かし、社会課題の解決につながる商品・サービスの提供に貢献していきたいと考えています。また、本業に加え、内閣府食品安全委員会の専門委員としての活動等を通じて、政策形成や社会課題の解決に関わる活動にも引き続き参画し、より良い社会の実現に貢献していきたいと思います。メッセージ
社会人の学びは、仕事や育児、介護などとの両立が必要であり、決して容易ではありません。しかし、社会人だからこそ持てる問題意識や経験を学びに結び付けることで、学生時代とは異なる深い学びを得ることができます。私自身も大学院での学びを通じて、多くの気づきや出会いに恵まれました。「学びたい」と思ったときこそが、その人にとって最適なタイミングだと思います。ぜひ一歩を踏み出し、自分自身の可能性を広げる新たな学びに挑戦してみてください。
2025年度修了
崎浜 星 さん
2020年に法政大学現代福祉学部を卒業後、新卒で宿泊業界に入職。業界内での転職を経ながら、レストラン、ウェディング、広報など、宿泊業に関わる複数の部門を経験。修士課程在学中に第一子を出産。現在はフロントラインから離れ、人事・労務および広報業務を担当している。2026年4月より北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士課程に進学し、在籍中。
入学の動機
宿泊業界の現場で働く中で、仕事へのやりがいを感じる一方、ともに働いてきた仲間が業界を離れていく姿も見てきました。少子高齢化が進む中、波及効果が高く裾野の広い観光産業を国の基幹産業として位置づけていく流れと、現場の実情との間には隔たりがあるのではないかと考えるようになりました。現場で得た問題意識を個人の経験にとどめず、研究を通じて宿泊業界に向き合いたいと考え、大学院進学を選びました。研究テーマ
宿泊業界に入職した若手従業員が、離職に至るまでに経験した心理的変化のプロセスを検討しました。分析の結果、従業員は離職に向かって直線的に失望していくのではなく、業界内でのキャリア形成を繰り返し模索していることが示されました。しかし、そのたびにキャリア資産の見えづらさや慢性的な人手不足といった宿泊業特有の要因に直面し、将来のキャリアを見通しにくくなることで、キャリアミストと呼ばれるキャリアの不透明感が徐々に深まっていく過程が明らかになりました。今後について
今後は、修士課程で生成した仮説をもとに、宿泊業界における若手従業員の離職プロセスを定量的に検証していく予定です。とりわけ、インタビュー調査から見えてきた職業価値に着目し、日本のおもてなし文化の中で宿泊業という職業がどのように位置づけられているのかを検討します。そのうえで、従業員自身が捉える職業価値と、社会一般が抱く認知との差異が、若手従業員のキャリア形成や離職意向にどのように関わるのかを明らかにしたいと考えています。メッセージ
社会人大学院は、多様な背景や経験を持つ人々が、それぞれの問題意識を携えて集う場所です。日々の仕事や家庭生活の中では出会うことの少ない人たちと、ひとつのテーマをめぐって意見を交わす時間は、新たな気づきや視点を与えてくれます。考え方の違いに触れることも含め、学びの過程そのものが大きな刺激になりました。仕事や家庭、体調の変化。ライフイベントが重なり、思うように学びに向き合えない時期もあるかもしれません。それでも、自分なりに時間をつくり、学び続けようとする人たちの姿に触れられることも、社会人大学院の魅力のひとつだと思います。進学を迷われている方がいらっしゃるなら、その思いを大切に、ぜひ一歩を踏み出してみてください。在学生の声
修士課程1年(地域創造インスティテュート 産業・企業・イノベーション創造群)
梅原 心花 さん
2022年に法政大学国際高等学校を卒業後、法政大学経済学部経済学科に入学。2026年に同大学を卒業し、地方銀行へ就職と同時に法政大学大学院人間社会研究科地域創造インスティテュートへ入学。
入学の動機
地方銀行への就職が決まり、学部の卒業論文で研究した中小企業の事業承継について、さらに専門的に学びたいと考えたことが大学院進学のきっかけです。地域経済の発展には、企業の持続的な成長や人材育成、地域資源の活用が重要であると感じています。地域創造インスティテュートでは、企業やイノベーション、人材育成、観光など幅広い分野を学ぶことができるため、多角的な視点から地域課題への理解を深めたいと考え、入学を決意しました。研究テーマ
私は事業承継を研究テーマとしています。学部時代に中小企業の事業承継について卒業論文を執筆した経験から、この分野への関心を深めました。特に、後継者不足や経営者の高齢化が進む中で、地域経済を支える中小企業について研究しています。今後は金融機関の役割にも着目し、事業承継を通じた地域活性化の可能性について研究を深めていきたいと考えています。
修士課程2年(地域創造インスティテュート 人材育成・生活・ウェルビーイング創造群)
田名 英子 さん
広告代理店で営業職として約30年勤務後、DE&I推進部門で人材育成・障がい者雇用に携わる。現在はキャリアコンサルタントとして大学生やミドル・シニアのキャリア支援を行う。2025年4月本インスティテュート入学。梅崎修ゼミ所属。
入学の動機
「まだ成長できる。」そう思ったことが大学院進学の動機です。40年近く実務経験を積んできましたが、経験だけでは見えないこともあると感じていました。知識や経験を理論によって整理し、自分自身をもう一段バージョンアップさせ、これからの人生をより面白くしたい。そんな思いから、新設された本インスティテュートの第一期生として入学しました。入学してみると、3つの創造群に集う仲間たちの研究テーマや問題意識は実に多彩で、大きな刺激になっています。研究テーマ
「なぜ辞めなかったのだろう。」そんな疑問から研究が始まりました。私の研究テーマは、1980~1990年代に短大卒一般職として入社し、働き続けた女性たちの就業継続要因です。多くの女性が退職していた時代に、なぜ働き続けることができたのか。話を伺うたびに、一人ひとり異なる転機や支援者との出会い、思いもよらないキャリアの広がりが見えてきます。人のキャリアは理論だけでは語りきれない面白さに満ちている――そんな発見を楽しみながら研究を続けています。
博士後期課程2年(地域創造インスティテュート)
桝野 光路 さん
大手ハウスメーカーの技術者を退職し、21世紀の変革期にハウジング(モノ)からホーム(コト)へ社会の価値転換を感じ地域生活をデザインする会社を起業。住民主体の地域づくりを実践するNPO法人を起業し、自治体と高齢者の孤立対策で居場所の地域実装に取組む。2025年4月地域創造インスティテュート博士後期課程入学。