修了生の声

2019年度修了

黒澤 佳子 さん

銀行、IT企業、監査法人を経て中小企業診断士・ファイナンシャルプランナーとして独立し、

経営相談、セミナー講師、コラム執筆等を行う。

2018年本研究科に入学、2020年3月修士課程修了、引き続き本研究科博士後期課程へ進学。

入学の動機

職場でお世話になった先生の薦めで、重い腰を上げて大学院に進学しました。長い社会人生活を経て、まさか大学院で学ぶとは思っていなかったのですが、学ぶことすべてが有益で輝いて見えました。と同時に、もっと早くに学んでいたらどう人生が変わっていただろうと、今頃入学したことを後悔しました。自分は実務(現場)を楽しむタイプだと思っていたので、入学当初はこの先に「研究」があることを考えていませんでした。

研究テーマ

中小企業における女性への事業承継の研究をしています。実務では、女性起業家の支援に携わることが多かったのですが、女性起業を支援する政策はあるのに、女性に特化した事業承継の支援策はないことに気づき、研究テーマとしました。実は女性社長の半数以上が事業承継によって社長になるという事実を知ったときは衝撃でした。中小企業の事業承継問題が深刻化するのを肌で感じながら、少しでも役に立ちたいという想いです。

今後について

大学院修士課程の2年はあっという間でした。特に修士2年目は、仕事と家庭の忙しさを言い訳に、あれもこれも貪欲に学ぶことを一部あきらめて、目の前の論文作成に必死でした。そのため、学びを止めたくないという想いから博士後期課程への進学を決めました。いつか「その道の専門家」と呼ばれる日を夢見て、もう少し頑張ってみたいと思っています。

メッセージ

「学ぶことは楽しい」と素直に思えるようになりました。私にとっては、社会経験があったからこそ得られたものなのかもしれません。研究を通して、自分が少し成長できた気がしています。親の私が学ぶ姿を見て、子供たちは「自分もやらなきゃ」と思うようで、意外な2次的効果が得られました。毎日の忙しさはなんとかなります。本研究科は先生方との距離が近く、事務方のサポートもありがたいです。学ぶならここがオススメです。

2019年度修了

嶋村 豊一 さん

神奈川県内の市役所を2015年3月に定年退職し、その後観光協会、社会福祉協議会に勤務。

2018年4月より本研究科入学。2020年3月修了。現在、研究生として在籍中。

入学の動機

まちづくりに長年携わってきましたが、都市の歴史的な経緯から行政と住民、事業者が概ね考えを共有した時代は、社会経済情勢の変化にも対応した「まち」として発展してきた事実があったと思っています。自然災害の多発や急激な訪日外国人旅行者の増加、グローバル化による生活文化の変容など、昨今の外的圧力は否応なく「まち」の様式や仕組みを変えざるを得ない社会になっています。容易に問題解決ができない状況において、「まちづくり」を担う主体者の意思決定と合意形成のあり方に関心がありました。学術的な研究での気づきを社会人として役立てていければの思いが入学の動機でした。

研究テーマ

神奈川県は東京圏にあり産業経済、歴史文化の遺産、山・海の自然環境、良好な住宅環境、国際的な観光地など、日本の魅力が箱庭のように凝縮された県域だと思います。この恵まれた環境の中でも、将来に向けたまちづくりの問題・課題があることも事実です。「観光まちづくり」の切り口で地域研究をしてきました。地域を担う主体が「保全と開発」の両立を目指した持続可能なまちづくりにどのように取組むべきか、仕組みのあり方と提案を研究テーマとしました。修士論文は、「観光まちづくりの公私空間における地域協働による推進組織のあり方に関する研究 - 神奈川県江ノ島電鉄沿線(鎌倉・江の島)を事例として -」です。

今後について

社会認識を持った社会人を目標に生きることを10代後半の学生時代にゼミの教員から学び、その後社会人として40年を超えて勤めてきました。本研究科で社会人のご経験がある先生方から研究者の視点での社会を学ばせていただきました。今後は、大学院での学びを自身の社会を見る力に加えられれば、これからの「生涯現役」に少しでも役立つのではと思っています。

メッセージ

社会人大学院への進学は、教室で年齢も職業も異なる方々との議論と交流、研究目的の社会調査、学会論文への投稿や発表など新しい体験ができます。この大学院での政策創造の研究成果をご自身の社会活動で実践してみましょう。

在学生の声

修士課程2年(中小企業経営革新プログラム所属)

岳 鳳玲 さん

中国湖北省宜昌市出身。日本語専攻の学生として、2014年に奈良学園大学に短期留学。

2017年に中国の三峡大学を卒業後、日本に留学。2019年度に本学研究科に入学。

入学の動機

日本へ留学し、自分の職業デザイン、キャリア形成に悩んでいる若者が多く、特に中小企業における従業員のキャリア形成が難しいことに気づき、従業員への自律的キャリア形成支援を研究したいと考えました。なぜ、日本の中小企業における自律的キャリア形成支援がなかなか進んでいないのかという点に問題意識を持ち、その要因を明らかにすることで従業員の自律的キャリア形成と中小企業の人材定着に貢献できるのではないかと考え、大学院に進学することにしました。

研究テーマ

従業員への自律的キャリア形成支援の阻害要因について研究しています。日本の企業による自律的キャリア形成支援に関して調査したところ、大企業では自律的キャリア形成支援制度が導入されていましたが、日本の中小企業では自律的キャリア形成支援制度の導入がなかなか進んでいないことがわかりました。本研究では、その阻害要因を明らかにし、日本の中小企業における自律的キャリア形成の支援策を提言したいと考えています。

修士課程2年(経済・社会プログラム所属)

江淵 剛 さん

生協の共済事業部門勤務を経て、現在、企業年金基金で年金資産運用を担当。

2019年度に本研究科に入学。

入学の動機

企業年金基金で資産運用の実務に就いていますが、学会で企業年金制度の情勢や課題などに関する報告も行ってきました。実務の観点のみならず学術的知見も十分に備えた研究を志したく本研究科の入学を決意しました。  本研究科は社会人に広く門戸が開かれた独立研究科ですが、実務経験のみでなく、経済学、経営学、社会学など豊潤な学術的研究も重視されています。実務と学術の体系立った研究に取り組めることが当研究科の魅力と考えています。

研究テーマ

企業年金に対する個人の志向性を研究対象としています。公的年金の機能後退が見込まれる中で職域や個人による老後所得保障形成の重要性が指摘されていますが、現実は厳しい情勢となっています。 これまで、どちらかと言えば画一的な取り組みが中心であった職域での代表的な老後所得保障としての企業年金も、就労に対する意識や働き方の多様化に合わせた展開が必要となっており、個人からみた企業年金の選好についてアンケート調査、実証分析に注力しています。

博士後期課程1年

山原 一晃 さん

50歳で本学修士課程に入学。社会に出て30年の間に、会社経営、中央省庁勤務等を経て、

現在は旅行会社で地域交流事業に従事の傍ら、博士後期課程へ進学。

入学の動機

90年から旅行業に携わってきました。この間に「観光」をめぐる環境は大きく変化し、社会に求められる役割も、交通・宿泊等の代理店機能から、観光先進国を目指す日本における観光産業のハブとして、地域活性化に寄与する事へと移ってきました。このように高度化した役割や期待に応える為には、これまでの「勘・経験・度胸」に加えて、観光やまちづくり等の政策提言に必要な調査・研究ができる基礎力の養成が必要と考えました。

研究テーマ

修士論文「SDGsに貢献する観光の一考察」を執筆した背景には、日本政府が地方創生により観光による地域活性化を推進し、地域来訪者数増加施策による経済効果を強調する中、地域や環境にとって負の影響も発生している事に対しての対応が十分とは言えず、日本の観光業界においての具体的な取り組みも、未だ明らかになっていない事がありました。博士課程では、このテーマを更に進めて研究しております。