「自治体憲法」
創出の地平と課題
上越市における自治基本条例の制定事例を中心に
石平春彦(著)
定価:本体 2000円(税別)
内容紹介
「自治基本条例」や「まちづくり基本条例」の制定の取組(運動)の全国的な動向と主要事例を概括しながら、現時点での到達点とも言える上越市の事例を具体的に取り上げることによって、自治の現場から自治体憲法創出の地平と課題を明らかにし、更なる市民自治の深化(進化)と拡充、引いては地方分権改革の進展に寄与しようとするものである。(「はじめに」より)
著者コメント
NHK大河ドラマ「天地人」でお馴染みの、越後国は春日山城(跡)を擁する上越市の市議会議員として20数年間活動していますが、その中で独創的な政策法務(多数の条例案の作成)や全国最多の14市町村の合併と全国初の都市内分権(地域自治区)制度の導入、憲法概念を強く意識した自治基本条例の制定などに取り組んできました。本書は、そのような基礎自治体の政策形成過程を主導してきた実務者の立場から、集大成ともいえる当市の自治基本条例の内容とその制定過程を克明に描写するとともに、全国の主要な同種条例30との比較研究も行いながら、全国的な制定運動の到達地平と課題を提起させていただいたものです。
地方分権改革と市民自治の推進に意欲ある皆様から、実務と研究のそれぞれの視点で、忌憚のないご批判をいただければ幸いです。