2009年10月3日(土)、市ヶ谷キャンパス内市ヶ谷田町校舎にて「政策創造研究科2009年度連続シンポジウム」の第2回目となる、ソーシャルアントレプレナー政策プログラム公開シンポジウム「この時代を企業・地域はどう生き抜くべきか -弱者に優しい企業の取り組み- 」を実施いたしました。
本研究科坂本光司教授による基調講演では、これからの企業経営のあり方について今回のシンポジウムテーマである弱者に優しい企業の取り組み事例から多くの事柄を学ぶことができる、との問題提起がなされました。
続いて、「障がい者と社会をジョイントする」を経営方針の一つに掲げ、50年以上前から障がい者雇用に取り組んでこられた日本理化学工業(株)大山康弘会長が初めて重度障がい者を雇用するに至った当時の心の葛藤について、静かな口調で語られました。
そして、「障がいのある人もない人も、共に働き、共に生きていく社会の実現」、このノーマライゼーションの理念の実現と企業経営に日々邁進されている(株)スワン海津歩社長には、日本理化学工業や同社のような企業が世の中に一社でも多く現れ、共生社会の実現に向け、より良い事例が出てきて欲しいとのお話を頂きました。
講演後は三氏が壇上に上がり、会場からの質問に答えました。会場には収容定員一杯の150名の方々にご参集頂き、多くの方から三氏の講演に「感動した!」とのコメントを頂戴しました。
シンポジウム終了後は坂本ゼミ生が懇親会を催し、来場者をおもてなししました。多くの方のご来場に心より御礼申し上げます。
引き続き10月には当研究科主催の公開講座とシンポジウムが各1回予定されております。まだ定員には余裕がありますので、皆様の奮ってのご参加をお待ちしております。