2009年10月24日(土)、市ヶ谷キャンパス田町校舎にて「政策創造研究科2009年度連続シンポジウム」の第3回目となる経済・社会・生活政策プログラム公開シンポジウム「地域からの少子化対策」を実施いたしました。
「子育てに優しい区」として様々な取り組みを行っている東京都江戸川区の多田正見区長の基調講演では、他自治体に先駆けて実施されてきた「保育ママ制度」や「すくすくスクール」といった事例の紹介や子育て力の回復には地域ぐるみの取り組みが大切との論点が提示されました。
続くパネルディスカッションでは、出生率が高いことで有名な長野県下條村、伊藤喜平村長より、行財政改革を行ってきたことや、格安村営住宅の提供など若者定住促進に力を入れてきたこと等、これまでの同村の試みが紹介されました。
また、(株)日本総合研究所の池本美香主任研究員からは、子育て支援としての市民同士のつながり(ソーシャル・キャピタルの蓄積)の重要性が述べられました。事例として、ニュージーランドにおける親主体の幼児教育活動支援機関「プレイセンター」の紹介がありました。
各地域における子育て環境の整備、支援策等の良き事例を各地に伝播させていくことが出生率の低下に歯止めをかける鍵となるのではないかと結び、閉会を迎えました。
当日、会場に足をお運びくださいました皆様に感謝申し上げます。