カテゴリー: 02 シンポジウム・講演会

先日12月6日、市ヶ谷キャンパス外濠校舎にて都市文化創造シンポジウムが行われました。政策創造研究科の増淵敏之教授のナビゲートのもと、音楽業界の第一線で活躍されている真鍋吉明氏(the pillows,ギタリスト)、ホリエアキラ氏(プロデューサー)、田中花乃氏(作詞家)の3人を迎えて、あまり表には知られることのない音楽創造の現場(増淵教授によると”ブラックボックス”)の話を伺いました。

会場には高校生から、大学生、大学院生、社会人を中心に多くの方が参加され、土曜の午後にふさわしく和やかな雰囲気の中、時折ユーモアを交えながら対談が行われました。まずは増淵教授とパネリストたちとの最初の出会いから話は始まり、これまでの3人の足跡を辿りながら、本シンポジウムの主題である音楽業界の現場へと話題は移っていきました。

本題に入ると、今まで関わってきた、また今現在関わっているアーティストたちとの仕事を実例として紹介し、それぞれが演奏家、プロデューサー、作詞家という異なる立場から、その音楽制作プロセスを、時折自身の’哲学’も踏まえながら、明かしていただきました。DVDやCDとして出来上がった作品が会場に実際に流されると、その制作者本人を目の前にして参加者たちはスクリーンを食い入るように見つめていました。

最後のまとめとして増淵教授は、苦労も多くそれでも音楽業界の第一線で活躍されている3人のアイデンティティを、”音楽が好きなんですね”と評して今回のシンポジウムは締めくくられました。また、今回はアーティスト側での対談だったので、今度は同様の音楽制作プロセスを’会社’側から聞いてみたいとも話されていました。