2012年6月23日(土)、法政大学ボアソナード・タワー26階スカイホールにて、政策創造研究科シンポジウム『今ここにある財政危機』を開催しました。定員を100名で募集したところ、定員を超える勢いの大変多くの皆様にご来場頂きました。
今回のシンポジウムでは、日本の財政状況の現実に目を向け、財政は本当に破綻するのか、財政再建が進まないと何が起こるのか、どうすれば財政再建が実現できるのかなどについて、基調講演とそれに続くパネルディスカッションにおいて多面的な議論が行われました。
シンポジウム開催の挨拶をする
◆基調講演
小峰隆夫教授より、基調講演「日本の財政危機を考える5つのポイント」において、①財政再建は国民福祉の向上という観点から急務、②財政再建のために残された時間は急速になくなりつつある、③消費税の引き上げは不可欠だが、それでも財政再建には足りない、④消費税の増税は景気にマイナスだが、耐え難いほどの大きさではない、⑤財政再建と共に、成長戦略の着実な推進が必要、との主張がなされました。
小峰隆夫 政策創造研究科教授
基調講演
「日本の財政危機を考える
5つのポイント」
◆パネルディスカッション
岡本義行教授がコーディネーターを務め、冒頭、各界有識者からなるパネリストからご発言いただきました。
その後、財政破綻の契機、財政再建に向けての国民への説得の方策、消費税増税をめぐる問題、日本経済の成長可能性など様々な論点について議論が行われました。フロアからもパネリストに対して積極的に質問が寄せられました。
コーディネーターを務める
岡本義行教授
内閣府大臣官房審議官
中村昭裕氏
「マクロ経済からみた財政」
クレディ・スイス証券株式会社
マネージングディレクター
白川浩道氏
「日本国債暴落リスクについて」
太陽ASG有限責任監査法人
総括代表社員 梶川融氏
「国の財務書類について」
パネリストとして
議論に参加する
小峰隆夫教授
多くの皆様にご参加いただき、お蔭様で盛会に終わることが出来ました。また、終了後には、「今日的なトピックでとても興味が持てた」「財政危機、日本の現状がよくわかった」「専門家による説得的な議論がわかりやすかった」など、温かいコメントをいただきました。心より御礼申し上げます。
当日の講演予定はこちらをどうぞ
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2012年6月29日
政策創造研究科担当