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季刊 「労働法」 238号

  [第2特集] キャリア権構想の最前線 

         キャリア権を問い直す 諏訪康雄(政策創造研究科教授)

         石山氏、佐藤氏、本田氏、西尾氏 【諏訪研究室】

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内容紹介

働く人びと、働こうとする人びとが、それぞれの職業上のキャリアを準備し,開始し,展開することを法的に保障しようとする「キャリア権」は,個人の尊重と幸福追求権を前提に、労働権を中心にして,職業選択の自由と教育・学習権とを統合する性格の理念的な権利である。その具体化に向けた動きはまだ門口に立ったばかりであるが、このたび『季刊労働法』238号の小特集は,こうしたキャリア権の広がりと深さを探ろうとした。

 

・キャリア権を問い直す 諏訪康雄(政策創造研究科教授)
・「キャリア権」総論 ― キャリア権の意義と展開 西尾健二(諏訪研究室主催「キャリアインテグレーション研究会」会員)
・キャリア権における学習権 ― 内部労働市場における学習権の阻害要因とは何か 石山恒貴(政策創造研究科博士課程修了・博士、現在、兼任講師)
・企業における人材育成と個人の能力開発の融合 ― ミドルの現状分析を通じたキャリア権促進上の課題 佐藤雄一郎(政策創造研究科修士課程修了・現在、研究生)
・キャリア権から見たメンタル不調者の職場復帰支援 本田和盛(政策創造研究科博士課程在学)

 

変化が激しく不透明感の強い時代にあっては,組織と個の関係も揺れる。組織に「人事権」が認められるように,個人の側にも「キャリア権」のような理念的で統合的な基礎概念が要請される。典型雇用か非典型雇用かを問わず,労働者の職業キャリアの準備と展開が円滑に進むよう,キャリア権尊重への理解と支援が求められている。

登録情報

・ 発 行: 労働開発研究会(2012年・秋季)

・ 発 売株式会社 労働開発研究会

・ 言 語日本語

・ 発行日 2012/9

・ 価 格: \2310円 (税込)

2012年10月24日

政策創造研究科担当