私たち恩田研究室では一昨年より、静岡県浜松市にて共同建築とその同時代に建てられた建物の調査研究を行っています。
共同建築とは、戦災復興の過程で、隣接する住人と共同で建てた鉄筋コンクリート造のビルディングのことであり、隣接する住戸と壁を共有しているのが特徴です。この共同建築を含め、この時代に建てられた建物を地域資源として、中心市街地の活性化に活用できるのではないか、と私たちは考えています。昨年度は、この調査研究が、浜松市の「みんなのはままつ創造プロジェクト」事業に採択され、浜松市からのバックアップをもとに推進させました。あわせて、その成果として「共同建築とその同時代の建築」と題したパネル展を3月15~22日に浜松のまちなかで開催しました。展示会には、たくさんの方が来場し、地域資源としての共同建築の存在を知っていただけたことと思います。
共同建築を実際に活用していくには、さらに調査研究を深めていく必要がありますが、今後も活用を視野に入れて、着実に前進させていきたいと考えています。
恩田研究室 清水遥介