第39回法政大学大学院
まちづくり都市政策セミナー
去る10月25日(土)に第39回法政大学大学院まちづくり都市政策セミナーが行なわれました。そのポスターセッションにおいて、政策創造研究科の学生(比較都市事例研究受講者:担当教員上山教授)が発表しました。作品概要につきましては下記のとおりです。
実際の作品につきましては、4階に一週ごとに各グループ作品を展示しておきますのでご覧ください。
◆第39回大学院まちづくり都市政策セミナー:ポスターセッション報告一覧◆
1.大学院政策創造研究科:M2牧田・M1原口グループ -住民参加-
(M1:原口佐知子)
【テーマ】次代につなぐ協働(住民参加)のあり方-静岡県内35市町の比較検証から-
【概要】政令指定都市を2市抱える静岡県においても、人口減少は大きな問題となっている。地域社会の基盤をしっかりと次代につなげていくためには、住民と行政が現状の課題をしっかりと捉えて、協働(住民参加)のまちづくりを推進する必要があり、全国的に多くの自治体で総合計画等に位置付けをしている。本研究においては、静岡県内35市町のヒヤリングを通して、協働(住民参加)の取り組みの状況・意識の違い等を比較し、本来あるべき”協働”の”まちづくり”の姿を提案する。
2. 大学院政策創造研究科:M1衣川・M1石川グループ -地区計画-
(M1:衣川智久)
【テーマ】小・中規模都市駅周辺における賑わいあるまちづくりに関する考察-昭島市と東金市との比較を通して-
【概要】昭島市(東京都)と東金市(千葉県)は、都心から約50Km圏内に位置し、市の発展の歴史の違いにより、中心駅周辺の状況も各々異なっている状況にある。昭島市の人口は約11万人、東金市は約6万人であり、市外への通勤者は両市とも15%前後である。今回、両市における中心駅周辺の市街地に現在までのまちづくりの状況と今後の賑わいあるまちづくりを進めるための制度活用について、東京都江戸川区の事例を参考に比較検討する。
3.大学院政策創造研究科:M1増村・M1王・M1上田・M1安福グループ -地域活性化-
(M1:安福友貴)
【テーマ】住みたい街No.1における地域活性化に関する考察-東京・吉祥寺と大阪・梅田を比較して-
【概要】東京の住みたい街No.1の「吉祥寺」と大阪の住みたい街No.1の「梅田」の両地域の活性化の取り組みを比較することにより、人が住みたいと思う都市の諸要素について検証する。また同規模の都市空間への政策提言を行う。
4.大学院政策創造研究科:M1河島・M1井澤グループ -コミュニティ-
(M1:井澤和貴)
【テーマ】団地における外国人居住者のコミュニティ形成に関する考察
【概要】近年、日本の団地においては、孤立する高齢者や空室の増加などの問題が多数発生している。これらの問題を解決するため、外国人を活力源とする取り組みがみられる。本考察では、外国人比率の高い日本の団地の比較し、昔からの団地の住民と居住して新たな外国人居住者との関係を見ながら、団地における両者のコミュニティ形成のあり方について探る。
5.大学院政策創造研究科:M1邵(ショウ)・M1黄(コウ)グループ-中国の水辺まちづくり-
(M1:黄琳琳)
【テーマ】中国における水辺開発のあり方に関する考察
【概要】中国の東南地方における川は、交通手段と城を守るという機能を持っていた。中国の南通市と嘉興市では経済が発展し都市化が進むにつれ、川は元の機能を失い、人と水との関わりが変化した。本考察では人と水の「関係」を捉え、水辺の開発が周辺住民にどのような影響を与えるのかを比較し、水辺のあり方を考察する。更に、住民参加と持続可能な視点で人と水が「共生」する水辺の開発を提案する。
6.大学院政策創造研究科:M2藤巻 -空き家対策 -
(M2:藤巻秀美)
【テーマ】「ライプツィヒに学ぶ空き家利活用に関する考察」
【概要】近年、空き家問題が社会的課題として取り上げられるようになり、廃屋化した住戸の撤去など逼迫した自治体財政を更に苦しめる形となっている。しかし地域で活用することにより問題を資源と捉えて地域活性の「場」として取組む事例が散見されてきた。本研究ではライプツィヒの空き家仲介NPO「ハウスハルテン」の活動から、大田区の現状と比較し、今後の日本における空き家利活用のあり方について考察する。
7.大学院政策創造研究科:M1郭(カク)・M1劉(リュウ) グループ -外国人街比較-
(M1:郭嘉欣)
【テーマ】日本と中国における外国人街のまちづくりに関する考察-横浜中華街と大連ロシア街を事例として-
【概要】世界中の様々な都市に外国人街が存在している。日本には横浜中華街、中国には大連ロシア街があるが、横浜市と大連市は、姉妹・友好・貿易協力的な港都市でもある。今回、現在の横浜中華街と大連ロシア街の現状を探りながら、今後の外国人街のあり方について考察する。