第41回法政大学大学院まちづくり都市政策セミナー
地域を経営する
―多様な主体によるローカルガバナンスに向けてー
にてポスターセッション・大学院生研究セッションが行われました。
去る10月22日(土)に第41回法政大学大学院まちづくり都市政策セミナー「地域を経営する―多様な主体によるローカルガバナンスに向けてー」が開催され、ポスターセッション・大学院生研究セッションにおいて当研究科の学生が発表しました。
ポスターセッションで発表した作品は新見附校舎4階院生研究室内掲示板にて一定期間ごとに入れ替えながら掲示します。
●ポスターセッション●
1. 日本における観光まちづくり手法”オンパク”の導入実態
-開催形態・実績の比較を通して-
D2 井手 拓郎(上山研究室)
[概 要]
近年の日本において、観光まちづくりに取り組む地域が増えてきている。その具体的な手法の1つとして、2001年に大分県別府市で誕生したオンパク(「温泉博覧会」の略称)があるが、2007~2009年に経済産業省の支援を受け、この手法は全国に広がってきている。
本事例研究では、オンパクがどのような地域に広がったか、そして各地域では実際にどのようにオンパクが導入・開催されたかを整理・比較し、共通点と相違点を明らかにする。特に本研究では、実施体制に着目をして、地域ごとの特性を明らかにしたい。
2.日本における環境保全の取り組みの実態-水俣市を中心事例として-
M2 高 歓(上山研究室)
[概 要]
近年、日本では都市の発展とともに環境問題が深刻となり、特にゴミ問題の解決が急務となっている。そうした中、ゴミ処理活動の重要性が認識され、ゴミ問題の解決への取り組みが注目されている。
本事例研究では、全国に先駆けてゴミの分別収集を始めた「環境モデル都市」である水俣市を中心事例とし、他のいくつかの都市と比較分析した上で、今後の日本のゴミ処理のあり方について探る。
3.東京都水辺空間の整備状況と実態
-23区の親水公園の設置状況と規模・特徴について-
M2 玉城 美香(上山研究室)
[概 要]
1973年東京都江戸川区において、古川親水公園が整備されて以降、全国各地で水と親しむまちづくりが行われてきた。東京都23区でもいくつかの親水公園が設置されている。そこで本事例研究では、23区における現在の水辺空間における整備実態を把握し今後の水辺整備のあり方について探る。
4.太鼓文化の変容に関する研究-全国における太鼓チームの実態を通して-
M1 小室 なな(増淵研究室)
[概 要]
太鼓は縄文時代には日本で宗教的儀式や儀礼に使われており、江戸の歌舞伎や能、現代の組太鼓といった具合にその使われ方が変化してきた。現在、全国各地にいくつもの太鼓チームがあり、地域おこしやまちづくりの活性化のために役立っている。
そこで本事例研究では、日本全国における組太鼓のチーム実態を把握しながら比較・検討し、今後の太鼓を活用した地域まちづくりのあり方について探る。
5.静岡県内の2政令指定都市の街路景観について-静岡市と浜松市を事例として-
M1 中井 朋子(上山研究室)
[概 要]
静岡県には現在2つの政令指定都市があるが、2都市とも同程度の人口・産業規模であり、城下町として発展してきた過程もよく似ている。
本事例研究では、よく比較されることの多い2市における街路景観に対する取り組みなどについて比較事例研究を行う。
●大学院生研究セッション●
発表1
(1)研究テーマ:日本における観光政策の経緯と観光活動の実態に関する研究
-都内アンテナショップの事例から-
(2)発表者:羽島 恵理子,鈴木 えり子,浦山 重雄,片所 達則,渡邉 毅(共同研究)
(3)所属:政策創造研究科(修士課程1年3名,2年2名)
(4)指導教員:上山 肇 教授(「研究法」授業による指導)
研究セッションにて発表する渡邉さん
発表2
(1)研究テーマ:日本における介護政策の経緯と実態に関する研究
(2)発表者:重政ゆかり,森田政江,平野博美, 田邉浩太郎
中嶋敏子,井上富紀子,勅使川原洋子(共同研究)
(3)所属:政策創造研究科(修士課程1年5名,2年1名)
(4)指導教員:上山 肇 教授(「研究法」授業による指導)
研究セッションにて発表する中嶋さん