SMART FLASH(光文社)(6月13日)の掲載記事
川口市で施行された「プライド条例」に市民からのツッコミ殺到も専門家は「よく読むとまっとうなことが」へのコメントが掲載されました。
コメント(一部抜粋)
法政大学大学院政策創造研究科の増淵敏之教授は、地方再生や町おこしのアドバイザーを多数、務める、地方創生の専門家だ。同条例のネーミングに苦笑しつつも、「条文をよく読むと、まっとうなことが書いてあると思います」と語る。
「条例の第1条には、『多様な価値観を持つみんながひとつになれる川口プライドを育むことを目的にします』とあります。条例の趣旨として、日本人・外国人を問わず、川口市民なのは、みんな同じだとのアピールが必要だったのだろうと思います。川口は、鋳物産業に従事する多くの労働者が住む街から、人口が流動的な、東京のベッドタウンに生まれ変わりました。『住みやすい街』といったランキングでは上位にランクインするものの、かつてあった“ものづくりのまち”というプライドが失われ、それに代わるものを持ちにくくなっているんです」
「川口市には『SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ』という、映像を中心とした施設群があります。『映像公開ライブラリー』(NHKと共同運営)や、インキュベーション(起業家育成、ビジネス支援)機能もあります。しかし、地元の人以外にはまだまだ認知度が低く、残念に思っています。もっとうまくPRすれば、新たな“ものづくりのまち”になる可能性を引き出してくれる施設になると思うのですが……」